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壁 ~或いは日本印度化計画~

安部公房の「壁」という小説を読んだ。

むかし6~7冊読んで以来、久しぶりの安部公房。

「壁」は初期の作品らしいんだけど、期待どおりの安部公房ワールドだった。気になって巻末の発表年月をみてみると、昭和25年から26年にかけて「近代文学」と、「人間」という雑誌に発表されたとある。

当時の日本はそんなに受け皿の広い世の中だったのだろうか、一部の人々は評価しても多くの人からは変態扱いされたのでは…なんて思ったりしたけど、この「壁」で芥川賞を取っているくらいだから、意外と既に価値観は多元化していたのかも知れない。

はじめて安部公房の小説を手に取るきっかけになったのは、松任谷由美に紹介されたからだ。

もちろん直接本人から紹介されたわけではない!

ラジオ番組のなかで、好きな作家は?というリスナーからの質問に答えてのことだったと思う。それについて長々としゃべっていたような…

人から「あの映画はおもしろかった」と言われても全く信用しないクセに、小説のこととなると信用して読んでみる。で、大概おもしろい。

おもしろい本を紹介されるというのは大きなことだなぁと思う。

ふだん自分からは手に取らないような本が山ほどあって、

知らないもんだから知らないまんまになっている。

以前、雑誌の書評に大槻ケンヂ(ボヨヨンロック)の

「くるぐる使い」という小説がおもしろいと書いてあった。

えっ?と思った。大槻ケンヂ(元祖、高木ブー伝説)のエッセイ風のものなら何冊か読んだことがあって、面白いなぁ、と思っていたけど、小説のほうはどうしても読む気にはならないでいた。

書評を見て、読んでみた。面白かった。ごめんなさい。

ゴメンよ、オーケン(日本印度化計画)!

オイラ、自分で勝手に壁を作って読まず嫌いなってたよ。

これからは気を付けます!

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コメント

壁のさわりを読んだ~
軽く読まないと考え込んじゃうぞ!
わけわかんないのに先にすすめるのは
彼が天才だからか!
今日は、熱と咳とだるさで死んでる。
会社も休んじまった←それも半分無断で。
今日は実家に帰って寝る←まだ寝るのか!
壁持っていく

投稿: mis | 2006年9月 8日 (金) 16時09分

風邪一週間はひきすぎじゃ。ラーつきあわせてごめん、実家では安静に。
ちなみに安部公房が死んだとき、大江健三郎が
「安部公房の小説はひとつの発明だった」
と、コメントしたのを覚えている。
(弔辞だったかな?)

投稿: min | 2006年9月 8日 (金) 19時21分

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